ハゲは食事で解消する

糖とタンパク質の化合物である「AGE」は体内の活性酸素の発生量を増やす原因になります。

1万年前、狩猟採集生活を送っていたころの祖先は、現代のように糖質偏重の食事をしていませんでした。人間が主食という概念を持ったのは、人類が農耕を始めてからになります。日本でいえば、縄文時代末期から弥生時代にかけてのことです。糖質の摂取量があまりなかった狩猟採集民族には、AGEの発生は起こることはなかったのです。

医療など何もなかった時代ですから、感染症やケガ、出産などで命を落とすことは今よりも格段に多かったはずです。一説によれば、狩猟採集時代の人類の平均寿命はおよそ40歳とされています。

しかし、感染症やケガ、出産などで早世しなければ、現代の先進国の人々と変わらない年数を長生きしていたともいわれています。

今の日本人の4大疾病は「がん・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病」です。これらのすべてにAGEと活性酸素が関与しています。AGEと活性酸素こそが、現代病をつくり出す元凶といっても過言ではありません。もちろん薄毛・ハゲにも深く関与しています。

そうした元凶と無縁だった狩猟採集民族の祖先は、4人疾病を発症することはなかったはずです。感染症やケガなどを回避できれば、健康に若々しく生き、ピンピンコロリと死んでいったのでしょう。

こうして考えれば、老化のスピードをゆるやかにし、病気にならない体づくりには、まずはAGEを生み出さない食生活こそ重要だとわかります。そんな食生活を始めることが、あなたの薄毛を改善する第一歩ともなるでしょう。

第一には、糖質を制限することです。具体的には、白米や小麦粉製品、砂糖など食物繊維をそぎ落としてしまった、「真っ白な」食品を控えましょう。砂糖や小麦粉をたくさん使用したお菓子類もAGEの発生量を増やすことになります。

また、食物繊維を持っていない糖質は、腸でスグに吸収されることで、血糖値をいっきに上げてしまいます。

大量の糖が血液中に急激に入ってくることを食事のたびにくり返せば、その都度、すい臓のβ細胞はインスリンを大量に分泌しなければならず、β細胞は疲弊し、良質のインスリンを分泌できなくなります。その活動量も低下するでしょう。こうなると糖がエネルギーに変換されずにあふれてしまい、AGEの発生量を増やすことになります。

AGEはもともときれいなたんぱく質が、砂糖をまぶしたようにべ卜ぺ卜になった状態の物質です。たんぱく質の本来の働きを失っているばかりではなく、血管や組織にべっとりとくっつき、体外に排出されにくいのです。

これを聞いただけでもハゲになりそうな気分になりませんか?

自分自身の体内にどれくらいのAGEがすでに蓄積しているのかを知る方法があります。AGEの量を知るには、健康診断の血液検査の結果を見てください。

血糖値の指標にヘモグロビンA1cがあります。この物質は、血液中のたんぱく質「ヘモグロビン」に糖が付着してできる物質であり、ヘモグロビンがAGE化する前の段階の物質になります。このヘモグロビンA1cの値から、体内のAGE化をもとめることが可能です。ヘモグロビンA1cの数値が高ければ高いほど、体内のAGE化かかなり進行しているということになります。つまり、薄毛が起こってもおかしくない状態になっていると判断できるのです。

このように食事に気を付けることでハゲ改善につながるのです。